紀伊半島の環境保と地域持続性ネットワーク 紀伊・環境保全&持続性研究所
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 小学生のための自然と環境教室    ー 昆虫(こんちゅう)を知ろう(4) ー 

 問題16の答(こたえ)は、「いいえ」でした。

 
昆虫は、卵(たまご)からかえって幼虫(ようちゅう)になり、幼虫が大きくなると、カブトムシやハエ、ハチ、チョウ、ガの仲間(なかま)では、サナギというものになります。サナギから成虫(せいちゅう;おやのこと)
になります。これらの昆虫では、幼虫、サナギ、成虫の形(かたち)がまるっきりちがいます。下の一番(いちばん)上の写真(しゃしん)は、ヨトウムシのサナギだけど、イモムシの形をした幼虫や、成虫(ガ)の形(かたち)とはずいぶん違(ちが)っています。

 一方(いっぽう)、サナギというものにならずに、卵から幼虫になり、幼虫から成虫になる昆虫もいます。たとえば、セミ、カメムシ、アブラムシ、バッタ、トンボの仲間(なかま)です。夏(なつ)に、セミのぬけがらが、木などについているのを見(み)たことがありますか(一番(いちばん)下の写真)。セミの幼虫の背中(せなか)のところが割(わ)れているけれど、そこから成虫が出てきたんだね。セミはサナギにならずに、幼虫からいきなり成虫になります。また、キリギリスはバッタの仲間(なかま)だけど、幼虫は成虫とくらべて、からだの大きさが小さいことと長(なが)い翅(はね)がはえていないだけで、成虫とよくにていますね(真(ま)ん中の写真)。

 このように、昆虫の幼虫が成虫になるのに、サナギになってから成虫になるものと、サナギにならずに成虫になる、ふたとおりがあります。

 昆虫が、幼虫からサナギになって、それから成虫になったり、あるいは、幼虫からいきなり成虫になったりすることを変態(へんたい)といいます。形(かたち)が変(か)わるという意味(いみ)です。

幼虫->サナギ->成虫 ヨトウムシのサナギ ヨトウムシのサナギ。幼虫とは形がだいぶちがうね。ここから蛾(が)が出てくる。
(写真をクリックすると大きくなります)
幼虫->成虫
キリギリスの幼虫。翅(はね)がまだはえていない。
(写真をクリックすると大きくなります)
セミの脱皮殻 アブラゼミの幼虫(ようちゅう)のぬけがら。背中(せなか)に裂(さ)け目があり、ここから成虫(せいちゅう)が出た。
(写真をクリックすると大きくなります)

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